巷の名刺管理アプリ風|バイブコーディング×ノーコードで名刺管理アプリを作ってみた。

2025年5月19日月曜日

Appsheet ChatGPT GAS Gemini API Google Apps Script No Code VibeCoding

巷の名刺管理アプリ風|バイブコーディング×ノーコードで名刺管理アプリを作ってみた

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市販の名刺管理アプリでよく見られる機能(人物の一元管理・名刺交換履歴の記録・更新通知など)をAppSheetで再現。スプレッドシートの構成からUXの工夫まで丁寧に紹介します。

目次

はじめに

今回はAppSheetで名刺管理アプリを作ってみた記録です。

きっかけは、クライアントから、「名刺管理アプリツールを使ってるけど、〇〇〇万円/年かかるから馬鹿にならないんだよね・・・」といわれ、社内で開発可能なアプリを生成してみました。

ノーコードツールでアプリ開発を進めながら、どこまで既存の名刺管理ツールに近づけられるのか・・・

巷にあふれる名刺管理アプリの機能を分析

市販されている名刺管理アプリの中には、企業利用を前提とした有料プランを備えたものも多く存在します。代表的なアプリでは、以下のような機能が提供されています:

  • 名刺情報のOCR+手動補正によるデジタル化
  • 部門×社員軸での情報登録&検索
  • タグやメモの管理
  • CSVエクスポート

今回はこのような一般的な機能の中から、「名刺交換の履歴記録」「社内メンバーとの共有」などを中心に、AppSheetでの再現にチャレンジしてみました。

データ構成とモデリング方針

今回は下記テーブルを用意しました。

名刺交換ログ

名刺交換ごとの情報を記録する中核テーブル。氏名・会社・役職などの基本情報に加え、OCRテキストやタグを保持。タグは1件のみ(Ref)選択可能。

社員一覧

AppSheet利用ユーザー(社員)の情報を保持。ログの担当者紐付け、アクセス制御に利用。

部門マスタ

社員や名刺登録者の所属部門を分類するマスター。

タグマスタ

名刺交換ログに1件だけ紐づけられるタグマスター。分類・絞り込みに利用。

スプレッドシートのカラム構成

名刺交換ログ

カラム名

AppSheetデータタイプ

ID交換ログ

Text

作成日時

DateTime

編集日時

DateTime

フラグ

Text

メモ

LongText

初期入力者Email

Email

最終編集者Email

Email

交換日時

DateTime

交換担当者

Ref → 社員一覧

登録部門

Ref → 部門マスタ

氏名

Text

メールアドレス

Email

会社名

Text

部署

Text

役職

Text

名刺画像(表)

Image

名刺画像(裏)

Image

OCRテキスト_

LongText

OCRテキスト_

LongText

OCR

Text

コメント・補足

LongText

タグ

Ref → タグマスタ

社員一覧

カラム名

AppSheetデータタイプ

社員ID

Text

作成日時

DateTime

編集日時

DateTime

フラグ

Text

メモ

LongText

初期入力者Email

Email

最終編集者Email

Email

氏名

Text

メールアドレス

Email

所属部門

Ref → 部門マスタ

役職

Text

ユーザー種別

Enum

部門マスタ

カラム名

AppSheetデータタイプ

ID部門

Text

作成日時

DateTime

編集日時

DateTime

フラグ

Text

メモ

LongText

初期入力者Email

Email

最終編集者Email

Email

部門名

Text

タグマスタ

カラム名

AppSheetデータタイプ

IDタグ

Text

作成日時

DateTime

編集日時

DateTime

フラグ

Text

メモ

LongText

初期入力者Email

Email

最終編集者Email

Email

タグ名

Text

 

次回予告

次回は、これらの構成をもとにAppSheetで実際にアプリ画面(UX)を設計していきます。フォーム画面、一覧画面、詳細画面のカスタマイズや、通知機能の実装にも触れていきます。