巷の名刺管理アプリ風|バイブコーディング×ノーコードで名刺管理アプリを作ってみた
市販の名刺管理アプリでよく見られる機能(人物の一元管理・名刺交換履歴の記録・更新通知など)をAppSheetで再現。スプレッドシートの構成からUXの工夫まで丁寧に紹介します。
はじめに
今回はAppSheetで名刺管理アプリを作ってみた記録です。
きっかけは、クライアントから、「名刺管理アプリツールを使ってるけど、〇〇〇万円/年かかるから馬鹿にならないんだよね・・・」といわれ、社内で開発可能なアプリを生成してみました。
ノーコードツールでアプリ開発を進めながら、どこまで既存の名刺管理ツールに近づけられるのか・・・
巷にあふれる名刺管理アプリの機能を分析
市販されている名刺管理アプリの中には、企業利用を前提とした有料プランを備えたものも多く存在します。代表的なアプリでは、以下のような機能が提供されています:
- 名刺情報のOCR+手動補正によるデジタル化
- 部門×社員軸での情報登録&検索
- タグやメモの管理
- CSVエクスポート
今回はこのような一般的な機能の中から、「名刺交換の履歴記録」「社内メンバーとの共有」などを中心に、AppSheetでの再現にチャレンジしてみました。
データ構成とモデリング方針
今回は下記テーブルを用意しました。
■ 名刺交換ログ
名刺交換ごとの情報を記録する中核テーブル。氏名・会社・役職などの基本情報に加え、OCRテキストやタグを保持。タグは1件のみ(Ref)選択可能。
■ 社員一覧
AppSheet利用ユーザー(社員)の情報を保持。ログの担当者紐付け、アクセス制御に利用。
■ 部門マスタ
社員や名刺登録者の所属部門を分類するマスター。
■ タグマスタ
名刺交換ログに1件だけ紐づけられるタグマスター。分類・絞り込みに利用。
スプレッドシートのカラム構成
■ 名刺交換ログ
カラム名 |
AppSheetデータタイプ |
ID交換ログ |
Text |
作成日時 |
DateTime |
編集日時 |
DateTime |
フラグ |
Text |
メモ |
LongText |
初期入力者Email |
Email |
最終編集者Email |
Email |
交換日時 |
DateTime |
交換担当者 |
Ref → 社員一覧 |
登録部門 |
Ref → 部門マスタ |
氏名 |
Text |
メールアドレス |
Email |
会社名 |
Text |
部署 |
Text |
役職 |
Text |
名刺画像(表) |
Image |
名刺画像(裏) |
Image |
OCRテキスト_表 |
LongText |
OCRテキスト_裏 |
LongText |
OCR済 |
Text |
コメント・補足 |
LongText |
タグ |
Ref → タグマスタ |
■ 社員一覧
カラム名 |
AppSheetデータタイプ |
社員ID |
Text |
作成日時 |
DateTime |
編集日時 |
DateTime |
フラグ |
Text |
メモ |
LongText |
初期入力者Email |
Email |
最終編集者Email |
Email |
氏名 |
Text |
メールアドレス |
Email |
所属部門 |
Ref → 部門マスタ |
役職 |
Text |
ユーザー種別 |
Enum |
■ 部門マスタ
カラム名 |
AppSheetデータタイプ |
ID部門 |
Text |
作成日時 |
DateTime |
編集日時 |
DateTime |
フラグ |
Text |
メモ |
LongText |
初期入力者Email |
Email |
最終編集者Email |
Email |
部門名 |
Text |
■ タグマスタ
カラム名 |
AppSheetデータタイプ |
IDタグ |
Text |
作成日時 |
DateTime |
編集日時 |
DateTime |
フラグ |
Text |
メモ |
LongText |
初期入力者Email |
Email |
最終編集者Email |
Email |
タグ名 |
Text |
次回予告
次回は、これらの構成をもとにAppSheetで実際にアプリ画面(UX)を設計していきます。フォーム画面、一覧画面、詳細画面のカスタマイズや、通知機能の実装にも触れていきます。
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