AppSheetを使って経費精算アプリを作ってみた
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背景と目的
前回の記事「まずはサクッと経費登録アプリを作ってみた」では、GASとGemini APIを活用し、OCRから勘定科目を自動判定する仕組みを試作しました。
今回ご紹介するのは、その“前段”にあたるステップ。実は「経費の記録そのものをもっとスマホで簡単にできたらいいな」と思い立ち、Googleのノーコードツール AppSheet を使って、経費登録アプリを作ってみました。
この記事では、参考にした動画と、実際のテーブル構成や設計の意図、「なぜ2テーブル構成にしたのか?」というポイントまで、データモデリング的視点も交えてご紹介します。
参考にした動画
今回のアプリ作成のヒントになったのがこちらのYouTubeです👇

特に「親子テーブルの関係の作り方」「フォーム内で子要素を入力する方法」がとても丁寧に解説されており、AppSheet初学者にも非常に参考になります。
※他のチャンネルもたくさんありますが・・・正直このチャンネルが一番!!
テーブル構成と設計意図
今回作った経費精算アプリは、以下の2テーブル構成です。
① 経費登録テーブル
- ID経費登録
- 作成日時、編集日時
- 作成者、最終編集者
- フラグ、メモ、発生日
- 面会者、面会要件、面会メモ
- 受領資料
② 経費詳細テーブル
- ID経費明細
- ID経費登録(親キー)
- 作成日時、編集日時
- 作成者、最終編集者
- フラグ、メモ、発生日
- 領収書写真、勘定科目、OCRテキスト
- 処理完了フラグ
この2枚のテーブルは「1つの経費申請(出張など)に、複数の領収書が紐づく」現実に沿った構成です。
なぜ2テーブルに分けるのか?
- 1つの出張で複数の明細(交通費・昼食など)が発生することが多い
- 訪問先や面談内容など共通情報をまとめたい
- AppSheetで親子リレーションを組むことでフォーム操作もスムーズになる
この構成により、UXの簡素化、データの分離、再利用性の向上が図れます。
📌補足:主キーと親キーって何?
- ID経費明細(主キー)
各レコード(1件のデータ)を一意に識別するためのキー。
他と被らないように、自動採番やユニークIDを設定しておくのが基本です。 - ID経費登録(親キー / REF)
経費詳細の明細が「どの登録に属しているか」を示すカラム。
AppSheet上では、REF型として親テーブルの主キーを参照する形で設定します。
この関係性によって、データの構造がツリー状に整理され、フォームの中で子テーブル(経費明細)の入力ができるようになります。
まとめ
AppSheetはノーコードでありながら、正しい構成で設計すれば、業務でも使える本格的なアプリが作れるツールです。データベースの基本や設計の工夫を知っているだけで、使いこなし度が一気に上がります。
次回は、このアプリにGASやGemini APIを組み合わせて、「OCRから自動分類→勘定科目入力まで」を仕組み化していく予定です。ぜひ続編もチェックしてみてください!
1データなのでいまいちですが。。。笑
追々データ蓄積していきます。
データ登録フォーム 画面イメージ
※中央上部のカメラマークのボタンを押すとカメラが起動します。
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